ドキュメンタリー映画「不思議なクニの憲法」公式サイト

いま「憲法を変えたい」と言っている政治家たちは
憲法をもっとも尊重遵守するべき人たちなのです。

ところが「何をどう変えるのか?」の議論の前に
「ただ変えること」が目的化した政府は、
あまりにも強引なやり方で
国民から考える気力を奪い、分断と対立を煽っています。

でも、たとえ国会で改憲案が発議されたにせよ
最後に決めるのは私たち。
これが憲法に保障された私たちの動かぬ権利です。

そこで今年は、安倍改憲案の不当さを訴えるために
新たな取材と編集を加えた
『不思議なクニの憲法2018』を観て頂くことにしました。

これまでは「主権者意識の向上」と「議論」を
目的としていましたが、もう時間がありません。
もし現在の政府主導の改憲が実現してしまったら
私たちの「自由」と「人権」が奪われてしまいます。
この国の民主主義が死に瀕して、「独裁国家」に向かうのです。

今こそ危機感をもって私たちの権利を守らなければなりません。
一人一人が「自分にできること」をしながら
この映画の観客の輪が草の根的に全国に広がることを願っています。
憲法を、一部の政治家から主権者の手に取り戻しましょう。

『不思議なクニの憲法2018』の公開にあたって

監督 松井久子

映画をつくるときは、つねに「この作品の目的は何か?」を考えます。 作り手の私自身が「何を訴えたいのか?」を軸にして取材対象を選び、人びとに伝わりやすいと信じた方法で言葉をつむぎ、映画を構成していきます。
2016年5月に『不思議なクニの憲法』のオリジナル版を発表したときは、主権者である国民(人びと)の「憲法への関心」を取り戻すこと目的としました。
そこで安保法制の国会デモからはじまった市民運動の高まりに触発され、広く市民の声を聞いて歩くことで「憲法に書かれていることは自分ごとだ」と訴える映画にしたのでした。その時点では、その内容のわかり易さで、ある程度の成果をみたと思っています。

ところが、映画を広めていくうちに、「9条の文言と現実の矛盾」という、私自身が避けて通れない問題につきあたっていました。
「痛みを沖縄と自衛隊に押しつけたまま、ただ《9条守れ》と言い続けることができるのか?」この問いかけは、皆で議論するべきテーマだと思ったのです。
「弱者を犠牲にしながら、見て見ぬ振りをする」
「問題に正面から向き合おうとせず、ごまかす」
安倍政権の得意とすることを、実は私たち自身も行なっているのではないか?

そこで参院選後に、私たちが抱えている矛盾について、本質的な議論が広がることを願って、9条にまつわる様々な意見を並列的に提示したリニューアル版を発表しました。
が、残念なことに、その議論は私が願ったほどの広がりを見せることはありませんでした。

そして、護憲派の意見が割れたまま、昨年5月、安倍総理による「9条自衛隊明記案」が飛び出します。
「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」の文言を残したまま「自衛隊の存在を明記する」と言うのです。これほどの矛盾があるでしょうか?
あれだけ頑張ってくれている自衛隊を、違憲とされるのは可哀相だ」と、人びとの情緒に訴えるやり方で国民の心理を操る=「だます」あまりにも狡猾なやり方です。

自らの悲願である改憲を実現するために、マスコミの口を封じ、国民から「考え、議論する」手段を奪い、人びとの心理を巧みに操作する安倍政権のたくらみは、残念ながら今のところ成功しているのかもしれません。
しかし、憲法をどうするかを「決めるのは私たち」国民です。主権者です。
マスコミが改憲問題を積極的に論じないなら、国民投票の日まで、このようにちっぽけな映画によってでも、現政権の改憲案の危険性を訴え続け、草の根的に、一人でも多くの方に問題点を広めていかなくてはなりません。
安倍9条改憲、および、それに伴う「緊急事態条項」の新設を国民投票が許してしまったなら、日本は戦争のできる国になるばかりか、私たちの宝である「基本的人権」までもが奪われてしまいます。
ここは「9条の矛盾」や、「総理の解散権」などの問題を一時置いても、映画は明確に「安倍改憲に反対」の姿勢を示さねばならないと考えました。

新しいバージョンに取り組むにあたっては、幸い公開後に二度招かれた韓国で、ソウル大学・日本研究所の南基生教授のインタビューが叶いました。
南教授の「平和憲法と日米安保の奇妙な同居が、戦後の日本人の心を不安定にしてきたのではないか?」という示唆に富んだ指摘こそ、私たち日本人の本質を突いています。
「日本は、戦後東アジアの国々との関係に真正面から向き合うことから逃げてきた。今回の安倍改憲が、東アジアの平和に積極的に取り組む方向でなく、アメリカの基地国家としての機能を深化させる方向での過程を踏めば、その試みは必ず失敗するだろう」という南教授の意見はたいへん説得力のあるものでした。

また福岡の一市民、詩人・谷内修三さんは、言葉にこだわる人ならではの角度から、自民党が示した9条加憲のたたき台を読み解きます。
「現行憲法では、全ての条文で、主語が<国民>でした。それが自民党のたたき台文案ではなぜか<国家>が主語になり、国民は国家から規制を受ける対象となっています。
また、その後には、<内閣総理大臣は、内閣を代表して、自衛隊の最高指揮権を有し、・・・>と、主語が総理大臣になっている。これはおかしい」と。
つまり、権力の横暴から国民を守ってくれるはずの憲法を「根本のところで破壊している」という指摘です。

現憲法は、「国民主権」を保障し、個人の「基本的人権を尊重」し、時の権力から国民を守るためにあるという根本のところが覆されようとしている。ならば国民が一つになって、明確な改憲反対運動を広げねばなりません。
また、オリジナル版から紹介してきましたが、「戦争放棄」を謳い、平和を願う「日本の現憲法は、悲惨な戦争から生まれた美しい真珠」だという言葉を信じています。
そのことに、今あらためて一人でも多くの人が気づいてくださることを願ってやみません。

2017年8月15日より弊社(株)エッセン・コミュニケーションズは
住所・電話・FAX番号が変わります。
今後のご連絡は以下までお送りくださいますようお願い申し上げます。

— 新住所 —

〒236-0031 神奈川県横浜市金沢区六浦2-7-30 N棟802号
株式会社エッセン・コミュニケーションズ
TEL : 045-349-9149
FAX : 045-783-7530
e-mail : info@essen.co.jp

監督から2つのお願い

映画を観てください

たった一人の思いから始まった映画づくり
たくさんの人びとの募金によって完成した作品が
何人の観客の輪となり広がっていくのだろう…
これはサイレント・マジョリティーによる
新しい運動のかたちです
映画を観ることで、上映会を主催することで
あなたも行動してください
そしてともに考え、語り合いましょう
この国の未来について
それを決めるのは政治家ではありません
憲法に保証された私たちの権利です

ブックレット
『読む 不思議なクニの憲法』ができました。

映画をご覧になった方に、その内容、人びとの言葉を復習していただくために、ブックレット『読む 不思議なクニの憲法』ができました。
いずれ予測される憲法改正国民投票に向けて、映画のなかの心に残る言葉を反芻し、ご自身の判断に役立てていただけることを願ってー。

booklet_front
【内容】
・声を上げる若者たち ・憲法と立憲主義 ・歴史に学ぶ ・Peopleを主役にー国民主権と基本的人権の尊重
・封建的家族制度からの解放〜男女平等 ・対米自立と米国追随の系譜 ・沖縄は憲法に守られているか
・進む憲法の空文化—戦争放棄 ・生活のなかの憲法 ・緊急事態条項からはじめるのですか?
・参考資料 日本国憲法と自民党改憲草案の比較
・全152頁 1部1000円(税込)
編著 松井久子 発売元 株式会社エッセン・コミュニケーションズ

ブックレットのオンライン販売

1冊お買い上げごとに送料200円が加算されます。
10冊以上ご注文の場合は送料無料とさせて頂きます。

自主上映会を開いてください

お蔭さまで5月頭から始まった『不思議なクニの憲法』の自主上映会は、2016年11月末までに全国で約700会に及ぶ上映会が開かれました。
参院選で改憲与党が3分の2以上の議席数を獲得して、憲法改正問題の重要性がますます加速化しています。
いずれ予測される国民投票に向けて、憲法問題を私たち一人ひとりが自分で判断できるようになるために、地域の皆さんとともに本映画を観て、議論する場をもってください。
改訂版の上映時間は2時間30分です。上映時間が長過ぎる場合は、前半(1時間10分)と後半(1時間20分)の2回に分けての上映も可能です。また、参院選前のオリジナル版(上映時間2時間2分)も引き続きご利用になれます。
主権者である国民の間に憲法についての関心と知識が広がるよう、引き続き皆さまの手で、積極的な上映運動を展開してください。

『ユキエ 『折り梅 『レオニー 『何を怖れる の松井久子監督が
今だからこそ世に問う
ドキュメンタリー作品第二弾!

過去の作品で長年にわたって各地で自主上映会を重ね、全国にたくさんのサポーターを持つ松井久子監督が、 「憲法の未来は私たちが決める」と呼びかけ完成した映画は、公開から5ヶ月で約600か所もの上映会が開かれました。
参院選後は、政治に不安や疑問をもつ人たちの活動がさらに活発になり、各地で上映の輪がひろがり続けています。
日本国憲法を手にして70年。その間、当たり前のように平和を享受してきた私たち。
そしていま、国の舵取りを任せてきた政治家たちから「憲法を変えませんか?」と問われています。
「さて、どうするか?」決めるのは主権者である国民。いまこそチャンスのときです!
進む「分断社会」を食い止めるためにも、この映画を観て、憲法問題が「自分ごと」と気づいた人たちによって広げられていくことを願っています。詳しくは、以下上映会のお申し込みの頁をご覧ください。

松井久子 映画監督

1946年東京出身 早稲田大学文学部演劇科卒。
雑誌のライター、俳優のマネージャー、テレビドラマ・ドキュメンタリー番組のプロデューサーを経て、1998年、企画から公開まで5年の歳月をかけて製作した『ユキエ』で映画監督デビュー。2002年には自ら脚本を書き、プロデュース・監督を務めた2作目『折り梅』が劇場公開。その後1350カ所に及ぶ上映会が行われ、2年間で100万人の観客を動員した。2003年春、訪れた香川県高松の地で世界的彫刻家イサムノグチの伝記を読み、彼の母親レオニー・ギルモアの人生をもとに映画化を着想。その後7年を経た2010年春の作品完成まで、日米を往復した距離は52万3000キロに及んだ。
第3作『レオニー』は、2010年11月角川映画配給により全国劇場公開。
2011年10月には海外版が完成。2013年春より、アメリカをはじめ世界各国で劇場公開。2015年1月「何を怖れる フェミニズムを生きた女たち」公開。

著書:『ターニングポイント〜『折り梅』100万人を紡いだ出会い』(講談社刊)
『ソリストの思考術・松井久子の生きる力』(六耀社刊)
編著:「何を怖れる フェミニズムを生きた女たち」(岩波書店)
聞き書き:「井村雅代の教える力」(新潮社)「シンクロの鬼と呼ばれて」(新潮文庫)

松井久子公式ホームページ

ハッシュタグ
#不思議なクニの憲法

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監督 松井久子

音楽 長谷川久美子/プロデューサー補 山田睦美/助監督 上村奈帆
製作・著作 株式会社エッセン・コミュニケーションズ/制作協力MOCAL
デザイン 粟野 順/Web制作 清水 晃/デジタルマーケティング HiGH CONCEPT Inc./改訂版デザイン WHITELINE GRAPHICS.CO

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