5月28日、孫崎享氏のトークセッション・レポート
2016年5月29日(日)
5月28日(土)、渋谷シネパレスの上映後に出演者で評論家の孫崎享さんのトークセッションがありました。朝まで生テレビに出演後、駆けつけてくださった孫崎さん。
会場は多くの人でいっぱいに。「日本は今、本当に怖い国になっていると思います」と語り、昨年の12月7日、亡くなる2日まえに野坂昭如さんが残した言葉を引用することから始まりました。
「しかし野坂さんの言葉は報道されませんでした。それは報道すると報道した人がまずくなってしまうと知っているからです。耳を澄ませると、実はいろいろな人が、今が最後かもしれないと思ってしゃべっています。
届けたいと頑張っている人はいるんです。
でも、多くの人には届いていない。サミットと言って、先進国サミットですよ。民主主義国家の代表が集まっているんです。でも日本の報道の自由度は72番目です。どんどん締め付けが厳しくなっているのが今の日本なのです」
「映画を観られて皆さんが考えられることはたくさんあると思います。大切なのは、私たちがどのように生きていくか、何を選択していくかということです」と訴えました。
トークの後は客席との活発な質疑応答が展開。「国際法上の先制攻撃について」「首相の考え方が法律になってしまう緊急事態条項の危うさ」「公の利益よりも自分の利益を求めるようになってしまったリーダーたち」「主権在民ではなくなっているような日本の現状について」など、孫崎さんは時間が許す限り真摯に質問に答えてくださいました。
ロビーでは気軽にサインに応じる孫崎さんの前に長い列ができました。